心配性でも読めた0歳からの育児書

初めての子育てということで、私は育児書を参考にしています。でも、心配性だと育児の不安から、情報に振り回されそうになった時期のありました。

育児書の中には不安を煽ったり、一個人の体験談や育児自慢のようなものも存在します。心配性だと、読んで後悔する育児書もあります。

いろんな育児書を読んだり、調べたりする中で心配性でも読めた育児に希望のもてる本を紹介していこうと思います。個人差はあるので私の場合はですが…

また、情報に振り回されないように、育児書を選ぶ基準についても考えてみました。

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語りかけってどうやってするの?

0歳から4歳までの具体的な語りかけ方法についてしっかりと書かれているのが、サリーウォード著の「1日30分語りかけ育児」という本です。

 

1日30分間「語りかけ」育児 [ サリー・ウォード ]

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感想(196件)

赤ちゃんへの語りかけが大事とはよく聞きますが、具体的にどのような態度でどんな言葉をかければよいのか、赤ちゃんを前にしてすごく悩んだ時期がありました。語りかけは1日30分から始められると書いてあり、気楽に読むことができます。

語りかけの大切さだけではなく、赤ちゃんの発達段階と態度に合わせた大人の対応方法について詳しく書かれています。月齢による発達段階の目安についても分かりやすく書かれているので、我が子の成長を知る目安にもなりました。

語りかけとともに、遊び方についても記してあり、おもちゃ選びやおもちゃ作りの参考にもなります

私は早く赤ちゃんと話したいし、言葉の遅れが出ないか不安になることもありました。でも赤ちゃんに発語の強要や質問攻めはよくないことを知り、まずは語りかけに慣れ楽しむことが大切だと感じました。 

語りかけだけでこんなに分厚いのかと思うページ数ですが、それだけ内容も充実しています。挿絵もあるので視覚的にも分かりやすく読みやすい本です。

ぜひ赤ちゃんに短い文章で、ゆっくりやさしく話かけてみてください。

格差社会を生き抜くには?

我が子が、将来どのような世界を生き抜いていくのか考えたことはありませんか?将来の経済状況等を予想してどのような職業を選ぶのか、どんなスキルが必要かを考えるのはとても難しいことだと思います。でも、どんな社会になっていても、仕事をやりきる力や自己肯定感があれば、困難を乗り切りやすくなります。

やりきる力、好奇心、自制心といった非認知能力を育てることが重要であると説くのがポールタフ著の私たちは子どもに何ができるのか―非認知能力を育み、格差に挑むという本です。

私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力を育み、格差に挑む [ ポール・タフ ]

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感想(2件)

非認知能力については、最近よく耳にするようになりました。非認知能力が年収や生活保護率、健康状態といった将来の生活の質に直結しているんだと考えると頭に入れておきたい内容でした。頭の良さや性格については遺伝もあるとは思います。現段階で遺伝に関してはどうしようもできません。ですが、非認知能力を鍛える教育や家庭での介入で、子どもの人生が少しでも生きやすくなるのではないか?そうこの本で希望を持つことができました。

 発達障害が気になったら?

さまざまな育児書があふれているのは、子どもの脳や発達については分からないことが多いからだと思います。そして、赤ちゃんの首座りや笑いかけが遅かったりすると、不安になることも多いですよね。

私も出産前から発達障害について気になっていたので、ホンマでっか!に出演している澤口俊之著の発達障害の改善と予防 家庭ですべきこと、してはいけないことという本を読んでみました。

発達障害の改善と予防 家庭ですべきこと、してはいけないこと (実用単行本) [ 澤口 俊之 ]

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感想(10件)

 発達障害は生まれつきの障害で、最近は子どもにそのような症状を持つ人が増えていると聞きます。

しかし、脳の個性である発達障害を予防したり、改善する方法についてはあまり聞いたことがありませんでした。発達障害を予防したり改善することができると書いた本はとても珍しく前向きな本だと思います。

大人の発達障害については改善方法が記されていませんが、小学校入学前の子どもへの対応や予防方法について書かれているので参考になります。

子どもの発達障害について心配していても、診断名がつくのは2歳や3歳になってからです。それまでどうしようもなく不安な時を過ごすのなら、発達障害の予防や改善について書かれた本を読んでみると気持ちが前向きになります。

低体重児や、帝王切開、人工乳といった発達障害を引き起こすリスク要因についても書かれていますが、そうせざるを得ななかった人にも配慮のある書き方がされています。

例えばこの本によると、粉ミルクで育てていてもDHAとアラキドン酸配合の粉ミルクを飲んでいれば、発達障害の発症リスクを軽減できると書かれていました。脳の神経回路の発達に重要な成分とのことです。

母乳じゃないと絶対ダメだと書いていないので、救いようがあるし前向きに考えることができる内容でした。

 おすすめの習い事や食事といった日常生活においてもヒントが記されていて、忙しい育児の合間でも読む価値はありました。

 育児書の選び方と向き合う方法

科学的根拠を探す

育児方法って巷にたくさん溢れています。WEBでもSNSでも数多く議論されてますね。情報が多ければ多いほど、正しい情報を見つけるのは難しくなります。だから私が一番大切にしているのは、科学的根拠や臨床実験の結果がしっかりとあるかどうかです。

子どもを産んでびっくりしたのですが、育児書や幼児教育法の中には、全く根拠のないただの体験談も溢れています。統計的なデータやエビデンスがしっかりあるのかを疑いながら、情報や育児書を選ぶと情報も絞れてきます。

ただ、科学的根拠があっても、発達心理学や教育学、脳科学の視点など分野が分かれると結論が違ってくることもあります。

情報をうまく消化する

しつけや、保育園の選び方、おもちゃ選びなんかが各分野の先生によっても意見が分かれていると個人的に感じました。

意見が分かれてしまうものについては、自分の子どもの個性や生活環境を見て考えています。あと、費用対効果考えて教育法は選ぶようにしたいです。

無限にお金があるわけではないので、どの時期にどれほど資金を投入すれば子どもが伸びるのか、長いスパンで教育費についても考えなければいけません。

「発達障害の改善と予防」という本では、月齢に合わない幼児教育は推奨していませんでした。子どものためにあれこれやりたくなりますが、意外と原始的で費用のかからない方法でも子どもには良いこともあるんだと勉強になりました。(2歳からお箸を使用するなど・・・)

活字が苦手ならどうする?

 論文は英語が多いし、活字が苦手だったら育児中に本なんて読めませんよね。そういう時はメンタリストDaiGoさんの動画が参考になります。テレビでは、カードゲームで相手の気持ちを言い当てたりするパフォーマンスが有名ですが、YOUTUBEでは違います。

ニコニコ動画やYOUTUBEでは論文をもとに、子育て方法についても積極的に発信されています。大人の自己啓発になる動画も多くアップされているので、大人も子どもも参考になります。

他にも、てぃ先生という現役保育士さんのYOUTUBE動画もとても勉強になります。

心配はほどほどに

子育てをしていると、次から次へと心配の種を見つけてしまいます。それだけ子どもは大事な存在ですし、よりよい人生を歩んでほしいと日々願っています。

でもお母さんの心配は、子どもに伝わってしまいます。お母さんもしっかり休んで息抜きしないと、子どもに笑顔で接することはできないですよね。

心配する時間を少し減らしたり、家事を手抜きして負担を減らす方が長い目で見ると親子にとってプラスになります。心配する時間を親子のスキンシップの時間に回して、楽しく子育てしていきたいなと最近は考えています。