10代から20代前半にかけて、私はうつ病になり投薬治療をしてました。
妊娠したときにまず頭によぎったのは、産後うつになったらどうしようでした。産後うつは10人に1人が経験すると言われていて、珍しい話ではありません。出産前に精神疾患になった人は、産後うつになるリスクが高まります。
でも、心配性の私は備えだけは抜かりないタイプです!(心配性のせいで精神的に落ち込むときもあるけど)
精神状態が良い時にかなり具体的な産後うつ対策をしてみましたので、妊娠したけど不安で仕方ない人の参考になれば嬉しいです。
- 母子手帳交付されたとき
- 出産する病院は良く考えよう
- かかりつけの心療内科に行く
- 一時保育や乳児院について
- 子育てに利用できそうなサービス
- 住環境を整えて家事は効率化する
- 周囲の話は適当に聞き流す
- 夫に働き方を変えてもらう
- まとめ
母子手帳交付されたとき
子どもができて初めての手続きが母子手帳の発行ですよね。このときに、市の情報をいろいろ聞きだすのは大事です。
母親学級(両親学級)について
母子手帳をもらう際、助産師から妊婦検診や母親学級について説明があります。そのときに、まず自分の状況を細かく伝えておきます。例えば、現在不安に思っていることや妊娠したときの心境などです。
産後は住んでる地域でサポートを受けることになるので、自分の状況を知ってもらい支援を受けやすくしておきましょう。
私の経験から、市が主催している母親学級は参加したほうがいいです。住んでる市の子育てサポートについて簡単な説明があったし、育児の漠然とした不安も少し解消しました。両親学級もあれば、参加してほしい。
産前産後の助産師訪問
産前産後には助産師がお家に訪問してくれるサービスがあります。訪問をお願いしたり訪問時に聞きたいことを整理しておきましょう。子育ての相談や住んでいる地域の保育所の待機児童割合などいろいろと聞けそうです。
後で詳しく書きますが、赤ちゃんの一時預かりや産後ケアについて理解を深めておくと安心感があります。
出産する病院は良く考えよう
出産する病院選びはかなり大事です。お産は何があるかわからないし、自分の体調や体質によってしっかり病院を選んでほしいです。
総合病院を選択した
食事が美味しいホテルみたいな個人病院は単科で産婦人科・産科のみを専門としていることが多いです。そのため、精神疾患について詳しくないところもあります。私はそれで転院する事になりました。
出産が近づくにつれ心配なことは増えていったので、私は心療内科もある総合病院で出産する事を選びました。
無痛分娩について
陣痛が不安なら、無痛分娩(和痛分娩)を行ってる病院を探してみよう。日本はまだまだ無痛分娩を実施している病院が少ないです。麻酔科医が常勤している病院を私は選ぶことにしました。
総合病院のホームページは分かりにくいので、どんな治療方針かや分娩費用については電話で問い合わせると確実です。
かかりつけの心療内科に行く
かかりつけの病院がある人は、産後うつについてよく相談しておきましょう。
心療内科のかかりつけがない人や、今は通院していない人も、一度心療内科に受診して現在、妊娠に不安を抱えていると相談しておけば安心です。
心療内科といっても、不登校の治療経験が多い医師や、発達障害の症例に明るいなど、精神科医にも得意不得意があります。産後うつに詳しい精神科医を聞いたり、必要があれば紹介状を書いてもらえるか事前に相談しておこう。
一時保育や乳児院について
産後うつで通院が必要なときや、どうしてもつらい時に子どもを預かってもらえる存在はありがたいですよね。子どもを預けることに不安がある人もいるかもしれないけど、私は専門家のほうが、なにかと安心だと思っています。一時保育や乳児院の情報を知ったとき、私は少し不安が和らぎました。追い詰められないように、気持ちにゆとりを持つのが一番です。
一時保育について
住んでいる地域によって保育サービスには違いがありますが、子どもの一時預かりや休日保育などを実施している自治体が多いです。
事前に登録や申し込みが必要なものが多いので、前もって調べておけば安心です。自分の住んでいる市の名前と一時保育などで検索すると、市のホームページなどに詳しく掲載されています。広報誌をよく読んでおくと、育児相談なども開催しているので利用しよう。家から近い保育所のホームページも確認してみてね。
一般的には、生後57日目から保育園で一時預かりしてもらえます。それよりも前なら、乳児院で子どもを預かってもらうことになります。
産後ケア事業
また、産後ケア事業といって、出産後に支援が必要な母子がショートステイやデイケアを利用できるといったサービスもあります。泊まり込みや通いで、赤ちゃんとお母さんをケアしてもらえるサービスです。
看護師や助産師など専門家がサポートしてくれるので、心強いです。 実施していない市もありますが、出産した病院や助産院などが行っています。
保育所の入所について
継続的に子育てに不安があったり、体調が落ち着かないときは保育所の入所も検討しよう。保育所入所には、疾病を患っている証明のために病院の診断書などが必要です。保育所の申し込み日や期限、必要書類などを住んでる市に確認しておくと入所の流れが分かりやすいです。
子育てに利用できそうなサービス
他にも子育て中に利用したいなと思っているのは、シルバー人材センターやファミサポといったものです。
シルバー人材センターから高齢者を派遣してもらえば、家事を手伝ってくれたりするのですが、これも事前に登録が必要です。産後ヘルパー制度というものもあるので、これも住んでる市に確認してみてね。
他にも民間がやっている託児所の一時保育なども利用してもいいですね。
住環境を整えて家事は効率化する
出産後に住環境を不安に思うお母さんは多いそうなので、体調のいいときに住環境を整えておこう。
危険なものの排除
赤ちゃんの手の届くところに危険なものはないかを調べておこう。乾電池とか舐めたら危険なものは、赤ちゃんの手が届かないところに直しておく。産後に不安や負担になりそうなことには、今から対処しておこう。
オムツ替えや入浴のケアはすぐできる?
もし産後うつになったら、通院の必要があるかもしれない。それに、注意力が散漫になったりしますよね。
オムツ替えセットを収納ケースにひとまとめにしたり、あんまり動かなくてもすぐ赤ちゃんをお世話できる環境を整えておこう。
収納ケースやシリコンのカゴが持ち運びやすそうです。私はこのバケットを買いました。バスタオル・おむつ・おしりふき・綿棒・沐浴用ガーゼタオル・保湿剤などを収納しています。
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価格:1,080円 |
部屋の温度や温度は適切か
湿度や気温が分かる時計を用意しておこう。産後の大変なときは自分のお肌のケアなんてできるか分からないし、赤ちゃんとお母さんが快適に過ごすためにも温度や気温を知るのは大事です。授乳時間も考えないといけないので、赤ちゃんの近くに置いておける置時計がおすすめ。
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価格:2,580円 |
私もこの電波時計を持っています。日にちもわかるし、温度や湿度もわかるから、本当に便利です。
ネットスーパーや宅配弁当を注文できるか?
子育てが大変で、ご飯を作る気力も出ないかもしれない。
イオンや西友やコープなどネットスーパーが利用できるお店もあります。生鮮食料品を自宅に届けてくれるので、産後体調が悪くてお家から出れないときや、インフルエンザ流行時にも便利です。
近くにネットスーパーを利用できるお店があるか、出産前に調べておこう。ネットスーパーは配達できる地域が限られているので、ネットスーパーが利用出来ない地域なら宅配弁当も検討してみよう。
宅配弁当を頼むと食費は一時的に上がるけど、お母さんが産後うつになって笑わなくなると赤ちゃんの成長にも影響はあります。赤ちゃんに母親の愛情が伝わらないと、愛着障害というものにもなるそうです。
宅配弁当なら調理されたものが届くので手間がかかりません。
家事を減らすのはさぼっているんじゃなくて病気を予防するために努力している証拠です。自信をもって、家事を効率化しよう。
周囲の話は適当に聞き流す
周囲の子育て体験談も時に参考になりますが、人によって育児のスタイルはいろいろあっていいと思う。
子育て論は真剣に聞くとしんどい
子育てについてはいろいろと一家言ある人が多いので、真剣に話を聞いていると疲れちゃいます。あれはだめだとか子どものためにどうなの?とか、言われても気にしないのが一番です。両親の昔話とか友達の子育てエピソードは、時にプレッシャーを感じるので適当に聞き流そう。
里帰りするかしないか
心療内科の先生にいわれたんだけど、里帰り出産で調子が悪くなる人もいるみたい。
親子関係が良くないとか、実家が古くて清潔じゃないとか人によって状況は違います。
自分がどの環境で子育てするのが一番安心でストレスがないか、人は人、自分は自分。じっくり考えてね。
夫に働き方を変えてもらう
子育ては母親だけのものじゃないので、夫にも当事者意識を持ってもらおう。
有休を取得してもらったり、フレックス制度がある会社なら夫の働き方を変えられるかもしれません。もちろん、夫が育休を取れるならそれが一番いいんですが、現状はなかなか難しいです。計画分娩だと、出産予定日の目安ができるので夫の休みが取りやすいかもしれません。それぞれの家庭や仕事内容によっても違いがありますが、信頼してる人が産後近くにいてもらえるように工夫したいですね。
あと、協力以前に、産後うつといった心の病気に理解のない夫だったら、ますます辛くなってしまいます。家族や身内にサポートしてもらえるように、心療内科の先生や助産師といった専門家から話をしてもらって、理解を促すのも大事だと思う。
まとめ
産後うつという言葉をよく聞くようになったけど、妊娠中に聞いてしまうといろいろと不安にもなりますよね。
妊娠中は体の変化に驚いたり、赤ちゃんの成長を心配したりと毎日毎日悩んでいます。でも、市のサポートを利用したり自分でいろいろと対策したりできることをやっておけば、精神的にも安心します。
無理せずできることからやって、周りに助けを求められるように準備しておくのが一番良いと私は信じて実践してみました。いろんな人に相談するのが嫌なときもあるけれど、専門家に介入してもらうほうが赤ちゃんにもお母さんにもきっと良い!
そう思って前向きに考えて、楽しく子育てできたらいいな。