夢のスワップポイント生活に憧れている人は多いんじゃないでしょうか?私もその一人でした。毎日、通貨を持っているだけでお金がもらえるなんてすごいですよね。もし、買った通貨が下がっても、持ち続けてれば大丈夫!と思ったのですが、数年ほど前に失敗してお金を失ってしまいました。
この投資の失敗でトルコリラなど極端にスワップポイントが高い通貨に投資しないという投資方針にしました。投資で経験はとっても大事ですが、トルコリラが再び最安値を更新している今、そのときの失敗談について書いてみます。
魅力的な高金利通貨
新興国通貨との出会い
まず、簡単にスワップポイントとの説明をさせてもらうと、スワップポイントとは、日本のような低金利の国の通貨を売って、高金利の国の通貨を買うと金利差が発生するため、その差額を毎日もらえるというものです。
私が投資に興味を持ち始めたとき、資源国の通貨を買うというのが大人気でした。特に人気だったのは豪ドルで、天然資源が豊富な国の通貨は強いといわれていました。
豪ドル通貨を買えば、高金利なので銀行に預けるよりも良いという風潮だったのです。
それに当時、中国の経済成長も著しかったため、新興国への投資も気になっていました。そこでまず最初に、南アフリカのランドという通貨を買うことにしました。トルコリラの前に、南アフリカランドを買ったんですね。投資資金が少なくても手を出せるような安い通貨で、しかも高金利なのでとても魅力的に映りました。
南アフリカでは当時、アフリカ初のワールドカップ開催を予定しているなど勢いがありました。治安も落ち着いているのかなと。
ランドを取り扱っているFX会社も多かったので、南アフリカランドはすんなり購入することができました。
高金利の通貨を買うと、毎日決まった時間にスワップポイントがつくんです。毎日出かける前に確認しては、喜んでいました。
南アフリカランドを損切
しかし、そんな平穏な毎日は続かなかったのです。南アフリカランドの通貨はじわじわと安くなっていき、含み損もじわじわと増えていきました。
数年持ち続けたある日、含み損を見続ける苦痛と、先進国の株などに投資するほうがはるかにリターンが大きいという現実を目の当たりにしてポジションを解消しました。
つまり、数年という長い時間、含み損に耐えていたのですが損切をしたんです。結構大きな決断でしたが、機会損失をこれ以上したくないという思いでした。
たった数年の間ですが、先進国の好景気など世界の経済情勢には大きな変化がありました。
いよいよトルコリラを購入
懲りずに高金利通貨を購入
そんな南アフリカランドの辛い経験から、ほかの投資を検討し始め、日本株などの投資を始めていたときでした。
もう、絶対に高金利通貨で失敗しないと心に強く誓っていたんですが、トルコリラを購入することになります。
どうしてそんなことになったかというと、トルコリラは今が最安値!といっている人がいたからです。
いろいろ調べてみると、政局が不安定で本当に底値をトルコリラはさまよっていました。過去と比べるとすごく安くなっている!と感じて、ついつい南アフリカランドよりも金利の良いトルコリラを購入してしまったんです。
他の金融商品と比べてありえないくらい金利が良いため、判断が鈍ってしまいました。
やっぱり失敗し大金を失う
チャートを見てみると、ずっと下がっているのがよくわかります。
でも、通貨の最安値なんて誰にもわかりません。トルコリラは購入後、これ以上下がらないだろうと思われたところを平気で割っていき、底なし沼のように。トルコリラも結局損切することになりました。
魅力的な高金利通貨の金利に目がくらみ、30万円の損失を出してしまいました。スワップポイントでコツコツお金が増える予定だったのに、大切な原資を高金利通貨で失ってしまったんです。
しかも、南アフリカランドの失敗を全然教訓にできていませんでした。いやでも、それほど高金利通貨って魅力があるんですよね。
スワップポイント生活を断念
高金利の通貨を積み立てして、スワップポイントで生活しようと考えていたこともありましたが、それは難しいのではないかという結論に至りました。
高金利の通貨は理由があるから高金利なんだし、長期に積み立てるのは危険という判断です。
ましてや、セミリタイヤを考えている人は長期に不安定な国の通貨を持ち続けるのだから、想定の範囲外のことが起こる可能性もあります。
そのリスクを許容できるかどうかしっかり考える必要がありますね。
まとめ
私は高金利通貨に全く良い思い出がありません。でも、高金利通貨とか、スワップポイントってすごく魅力的なんです。現に結構、投資している人がいると思います。
もし、今、高金利通貨であるトルコリラが本当に底値だったとしても、長期に持ち続けるには相当な忍耐力がいります。それに、デフォルトするかもしれません。
でも、私もやってみて初めて分かった結果です。今、とってもトルコリラ安いのですが、こんな失敗談もあるよって話でした。