貸株のデメリットとは?新設された株主優待の権利を消失!

株式投資を初めて4年になり、中長期の投資をしている私は貸株という制度を利用するようになりました!

 

貸株は使い方によってはとても良い制度ですが、思いがけない失敗をしてしまったのでデメリットを初めて感じました。

私が直面したデメリットを今回は紹介しますね。SBI証券を利用しているので、SBI証券の場合になってしまいますが、だいたい貸株の制度は同じです。

 

まず、貸株について説明しますが、デメリットだけを知りたい場合は、下の目次から配当の受け取り方が違うと書かれた見出しから読んでみてくださいね。

 

 

貸株とは?

貸株とは証券会社に自分が保有している株を証券会社に貸し出すことです。保有している株によっては、貸出金利が3%になるなど高金利で、そこそこな収益をもらえることもあるんです。貸株中は株が売却できないという縛りもないので、売買の制約はありません。

 

実際に貸株をしていて感じた不具合はほとんどないんですよ。SBI証券は毎月1回まとめて貸株金利がもらえるので、含み損の株を長期で持っているときは、貸株金利の入金があると思えば気が楽にもなります。

長期投資の人には嬉しいシステムですし、株の成績が良くないという人にもおすすめです。

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貸株に出してると優待はこうなる!

 

これもSBI証券の場合なのですが、貸株中も、優待を受け取ることができます。優待権利自動取得サービスというのを利用すれば優待の権利確定日がくると一時的に貸株を解除してくれるんです。

 

優待権利自動取得サービスの申し込みは、SBI証券の場合、口座管理→上の貸株のタグ→持ち株一覧が出てくるので株毎の詳細というところで設定することができます。

 

貸株を申し込んだ後も、すべての株を貸出しないといけないわけじゃありません。貸株する株、しない株を個別に設定することができます。これも、口座管理のページで設定できます。

 

配当の受け取り方も違う?

 貸株に出していても、株の配当額はしっかりと受け取ることが出来ます。ただ、受け取り方がちょっと違うんです。

SBI証券の場合、配当金相当額のお金が源泉徴収後に、証券会社の口座内に振り込まれます。

私たち投資家は貸株することによって、証券会社に株を貸しています。なので、配当をもらえるのは証券会社なのですが、証券会社が配当に相当する額(配当相当額)を私たちに支払ってくれるんです。

普段特定口座にしている人は、株の利益があっても確定申告が不要ですよね。でも貸株に出していると確定申告が必要になります。

配当相当額は雑所得とみなされるので課税の対象です。確定申告の際には、証明書として、取引残高報告書を提出しましょう。

 

sbi証券だったら、口座管理→貸株→貸株入金明細で取引については確認できます。 

特定口座と税金の仕組みが違うので、貸株をしたいなと思う人は注意が必要ですね。確定申告したくないという人は、配当金の権利獲得日に貸株を辞めるようにしましょう。

 

株主優待の新設に注意!

 

貸株に出していて一番困ったのが、優待が新設されたときです。優待の新設が発表されて、その権利獲得日が過去だった場合は優待を受け取れない場合があります。

sbiに問い合わせをしたら、このような返答をもらいました。

 

「優待権利自動取得サービス」が株主優待の付随条件には対応していない場合もあるため、「優待優先」で貸し出されている場合でも、株主優待が取得できないことがございます。
貸出している状態は所有権を移転していますので、その株式を所有していないこととなり、株主権利は取得できません。

お客様ご自身による適切な管理を当然行ったものとしても、株主優待や長期保有特典が受けられないことを確実に回避するためには「貸株サービスを利用しない」ことが最善となります。

 

 長期保有によって優待が充実するような株を持っている人は、貸株に出すとき注意が必要です。貸株に出している場合、優待がどうなるのか詳しく知りたい人は、持ち株のIRに問い合わせしてもいいでしょう。

私も過去に株を売ったり買ったりしたので株主番号が変わってしまって、株主優待だったポイントが引き継げないということがありました。

一度売って株主優待の権利日までに再び買いなおしたとしても株主番号が違うので権利がなくなってしまったんですね。他にも2年目や3年目に優待が豪華になっていくような株主優待のメリットが受けられないことが考えられます。

それと同じことが貸株にも起こる可能性があるんです。

 

確実に優待をもらいたいのであれば、お気に入りの株主優待がある会社の株だけは貸株をしないといった方法をとれば間違いがないと思います。

 

まとめ

メリットがたくさんある貸株なので、あえて今回はデメリットを書いてみました。メリットは株を保有しているだけで金利がもらえる!という点です。本当にうれしい制度ですが、ちょっとデメリットもありますね。

デメリットは、配当相当額が雑所得となり確定申告が必要となることです。あと、優待が新設されたときには、権利がもらえない時があるということですね。

それに、大きい証券会社の場合あまりないと思いますが、株を貸した証券会社が倒産してしまうと資金が戻ってこない可能性があります。証券会社の倒産リスクは、可能性が低いとしても頭に置いておきましょう。

 

貸株を上手く使えば、資産をより増やすことが出来ると思います。貸株を検討している人は、制度をうまく使いこなすように頑張ってみてください。私ももっと勉強していきます。